デザイナー目線からみたデザインサブスクリプションサービスのメリット・デメリット

サブスクリプションサービスとは

サブスクリプションは定額料金を支払うことで規定の恩恵が受けられる定額のことです。通称サブスクとも呼ばれ、動画・音楽・食事・ファッションなど多くのシーンで利用・展開されています。HuluやNetflixなどの動画配信サービスやAppleMusicなどの音楽配信など利用している方も多いのではないでしょうか。定額サービス自体は以前から存在していましたが、スマホの普及に伴い今では日常の色々な場面でも見かけるようになったという印象です。

そしてデザイン業界も例外ではなく、この定額制サービスを提供しているところなども増えてきました。

今回はそんなデザインのサブスクリプションに関して、実際に業務を遂行するデザイナー目線からそのメリット・デメリットなどを考えてみたいと思います。

デザインサブスクリプションのサービス内容

デザインのサブスクリプションで提供されるサービスはデザイン会社によって結構異なりますがそのほとんどは「利用し放題」というものではなく、ある程度のボーダーライン(制限)が設定されておりそれを超えない範疇でのデザイン依頼ができるといったものになっているかと思います。

1日の作業時間が決められていたり、提案パターンや修正回数などに制限があったりという場合が多いですね。提案数や修正回数などは一目瞭然ですが、設けられている最大作業時間といったものはテレワーク時などでは確認のしにくい内容だともいえます。
定額プランに加入することで他の通常デザイン制作料金がよりもディスカウントされるといった事例もあったりもします。

ただし、どこのサービスでも共通しているのは一定期間加入をする必要があるということです。1ヶ月単位から年単位での加入など期間はさまざまですが、長い期間で高額なプランの方が手厚いサービスを受けられる場合が多いです。逆に1ヶ月単位で安価なサービスもありますが、受けられるサービスにはかなり制限がありますので、利用する側がしっかりとした計画的な利用が求められます。

デザインサブスクリプションのメリット・デメリット

クライアントのメリット・デメリット

デザイナー目線から、クライアント側のメリットは一律の料金内で規定のデザインサービスが受けられるので予算と予定の都合がつけやすいという点かなと思います。
毎月デザインが必要な案件がある程度あるという場合、その都度依頼するよりもこうした定額サービスを利用した方がお得。ただ提供されているサービス内容などはデザイン会社によって結構変わるので、その辺の細かい部分はしっかりと調べて方がベターですね。

逆にデメリットとしては支払った定額料金よりも依頼する仕事内容が下回ってしまった時です。利用しなかったり使用頻度が低ければ、支払った定額に釣り合わないことになってしまいお得とはいえなくなってしまいます。また大抵のデザインサブスクリプションは一定の期間の加入(前払い)が必要なため、あとあとデザインを依頼する必要性がなくなってしまっても支払った分が戻ってくるということはほとんどありません。そのため利用する際にはある程度の計画というものが必要になってきます。

デザイン会社のメリット・デメリット

デザインを請け負う側のメリットはなんといっても安定した収入が一定期間見込めるという点です。クライアント側の利用頻度によって利益率などは変わるでしょうが、このご時世に安定した収入というのは嬉しいものです。

対してデメリットは自分たちの対応力を超えてしまう危険性があるという点でしょうか。最初に決めたサービス内容の見積もりが甘く結果的にさらに外注など利用しないといけない事態に陥った際、余計なコストの負担はもちろん下手をすればクライアントからの信頼を失ってしまう可能性もあります。

最後に

サブスクリプションサービスにおいてデザイン会社やデザイナーが注意すべきは、各定額プランと内容をしっかり精査し対応できる現実な内容を設定するということです。周囲との差別化を図るあまり「使い放題」などといった過剰なサービス提供などは避るようにしましょう。

利用者の増加に伴い対応力が求められるため、ある程度の人材と環境といったものなどが必要になってきます。そういう意味では個人で活動しているデザイナーさんでサブスクを展開するのはなかなかハードルが高いといえるでしょう。もちろん個人でも導入することはできると思いますが、その他の業務の兼ね合いもあるので仕事の進め方や取り組み方など色々工夫をする必要がありそうです。

関連記事

  1. 「差別化戦略」品質だけではない差別化が必要 な理由。

  2. 独学でグラフィックデザイナーを目指す際に必要なモノ・注意点

  3. フリーランスになった際、心がけたい3つのポイント

  4. AI化が進む社会ではデザイン・デザイナーの価値はより上がる

  5. グラフィックデザイナーは絵が下手でも構わない

PAGE TOP