独学でグラフィックデザイナーを目指す際に必要なモノ・注意点

あらためてグラフィックデザイナーという職業について

独学でグラフィックデザイナーを志すにあたり、まずやっておくべきこととしてグラフィックデザイナーとはどんな職業なのかという点をもう一度おさらいしてみましょう。 

誌面やパッケージなどの平面に対しレイアウト、構成、タイポグラフィ、描画など行い的確な情報として見る側に伝えるために制作されたデザインのことをグラフィックデザインと総称します。そしてそれらを制作するのがグラフィックデザイナーであり、主に広告・出版など印刷に関わる紙を扱うものを中心に、ロゴやパッケージやTシャツなどのグッズもデザインしたりします。
もちろんグラフィックデザイナーでもホームページやバナーなどのWebデザインを手掛ける場合もありますし、その辺は個々のレベル次第といったところですね。

グラフィックデザイナーには資格といったものはありません。なので自身で名乗ることは自由ということもあり、個々の力量といったものは千差万別です。
またWebデザインなどに比べ難しい専門知識をそれほど必要とせず、センスがあればデザインができてしまうという印象を持たれやすいかなと感じます。実際専用のソフトがあれば出来栄えに拘らなければ、チラシやポスターといったものを作ること自体は難しくはないので、そういった意味でグラフィックデザイナーは比較的独学でも目指しやすい職業として挙げれるのかもしれません。

ただきちんとプロのグラフィックデザイナーとして将来を見据え活動していくのであれば、最低限身に付けなければならないなモノ、気をつけなければならないコトなどはありますのでそこはしっかりと抑えておくのが良いでしょう。

独学でグラフィックデザイナーになるため必要なモノ

独学でグラフィックデザイナーを目指す際、身に付けておくべきものを挙げてみました。

Illustrator / Photoshop / Indesign の基礎的な操作

デザインに関連する仕事では多くの場合でAdobe製のソフトを使用する機会が多いです。その中でグラフィックデザイナーは「Illustrator、Photoshop、Indesign」の3つの基礎的な操作はできるようにしておきましょう。
特にIllustratorとPhotoshopに関しては他のデザインでも使用するの大事です。チラシやポスターなどの1枚構成のものはIllustratorやPhotoshopでも制作可能ですが、ページ数の多い冊子や雑誌など複数ページにわたる制作物をデザインする際にはIndesingは必須です。

いずれもAdobe公式サイトで初級者向け〜のチュートリアルがありますし、基本的な操作だけなら本やネットなどの情報を見ながら十分に取得可能です。

CMYKとRGBの違いを知っておく

CMYKとは「シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)」のこと、RGBは「レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)」のことを指します。
CMYKは紙など実際に出力する際に用いられる色の表現で、RGBはPCやスマホの場面などで見ているディスプレイ上に出力する際の色の表現方法となります。この2つの色の表現方法は全く異なりデザインを制作するPCなどのモニターでみている色をそのまま印刷することはできないため、本来はモニターの色味といったものを実際の印刷する色と差異のないように調整する「キャリブレーション」といったものをする必要などがありますが、まずはCMYKとRGBについて知ってその違いを覚えておきましょう。

ベクター形式とラスター形式のデータの違いを知っておく

ベクターとラスターどちらもコンピューターでデザインなどを制作する際のデータの形式名称です。
ベクター形式はデータを数値化し点と点をつないだ点描写のような表現方法です。特徴としては劣化せず自由に拡大・縮小ができるという点です。Illustratorで使用される形式で主に印刷物のデザインをする際に有用なデータ形式となります。
ラスター形式は小さなピクセルの集合体でできており元のサイズから拡大をすると劣化してしまいます。特徴としては様々な表現方法を加えることが可能で、主に画像加工やWeb媒体のデザインの際に用いられるデータ形式です。
カラーの表現方法同様にこちらもしっかりと基礎的な部分を勉強しておくと良いでしょう。

レイアウトの基礎を学ぶ

グラフィックデザイナーにとってレイアウト技術というものはとても重要です。普段私たちが目にしている雑誌やチラシといったものも、プロのデザイナーがしっかりと見やすいレイアウトでデザインしているため違和感なく見れています。
デザインスキルの中でも特に重要性は高いので、こちらの基礎的なものも勉強するのはオススメです。

DTPの理解

DTPは「Desk Top Publishing」の略でコンピューターから印刷する際のプロセスを担う役割があります。企業ではデザイナーとは別にDTPオペレーターという職業が別途存在したりもしますが、フリーのグラフィックデザイナーであればこのDTPに関する知識なども持っておくことは必要となります。

コミュニケーション能力、行動力

フリーランスのグラフィックデザイナーであれば自身で営業や打ち合わせといったものを行わなければなりません。企業に属している時のように出社すれば仕事があるということはないので、自ら行動を起こしていかなければなりません。クライアントとの打ち合わせなどでも言われたことをただこなすのではなく、色々な提案や考えなどをもつことが大事になります。そういう意味でのコミュニケーション能力や行動力といったものは基本的ではありますが必要でしょう。

これらをどの段階まで身につけるかは個々の判断になりますが、最低限基本的な部分だけは意識して準備しておくと良いのかなと思います。

経理・事務作業など

フリーランスで別途経理などを雇わないという場合は自分で経理作業なども行わなければなりません。また仕事依頼時の見積書、請求書の発行の仕方なども同様です。

独学でグラフィックデザイナーを目指す際の注意点

独学でグラフィックデザイナーを目指す際、注意しおいた方が良い点をなどを挙げてみます。

すすむべき具体的な方向性を見据える

グラフィックデザイナーといっても色々です。グラフィック全般を網羅したいという気持ちがあるかもしれませんが、なんでも卒なく平均的にこなすデザイナーで活躍し続けるというのはなかなか難しいもの。それよりもどこか1点が突き抜けていたり他の差別化されているデザイナーに価値が生まれます。勉強するにも時間や労力が限られていますので、まず最初に自分がどのようなグラフィックデザイナーになりたいかをしっかりと決める方が良いと思います。

デザインする意味をしっかり考える

独学でデザインを勉強するという場合、知識やスキルといったものは頑張れば誰でも身に付けられます。しかし真の意味で「デザインをする」というもっとも根本的な部分が分かっていない方が案外多いのではと思います。
デザインは見た目や見栄えや思いつきや勢いでデザインするのでもなく、全ての要素に説明ができるようなデザインをすることを心がけるということが大事となります。その部分が置き去りにならないようにしっかり意識したデザインワークをしてください。

知識や考えが偏りがちになる

個人で活動していると考えや行動など偏りがちになることがあります。それが悪いこととは言いませんが時には別の角度から物事を捉えられるような柔軟な思考といったものも必要になったりもします。考えの中にしっかりとした軸を持ちつつ、広い視野で色々学んだりすることを心がけましょう。

まとめ

グラフィクデザイナーはプロになるための資格などもなく確かに独学でも目指しやすい職業ではありますが、プロとして自他ともに認められるようなデザイナーになるのはなかなか大変です。

ここで挙げている必要なモノや注意する点などはあくまで一例です。その他にも覚えることや用意することなどもたくさんありますので、まずは自身で色々調べ考え行動してみてください。

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