デザインを依頼する際に、用意しておくべきもの

デザイン依頼時に用意しておくもの

デザインをデザイナーに発注する際、クライアント側で用意しておくべきものがあります。よりスムーズかつ的確にデザイン作業が進行し良いものが仕上がるためにも、これらをしっかりと準備しておくことは大切です。

ここではまず、最低限ご用意しておくものを挙げてみたいと思います。

  1. デザインで解決したいコト
  2. デザインのイメージ
  3. デザインに必要な画像やイラスト
  4. デザインに必要な文章などのテキストデータ

これらは最低限あった方が良いもの、まずはこれらを1つずつ解説してみたいと思います。

1.デザインで解決したいコト
これはクライアント自身がなぜデザインを依頼したのかという根本となる理由のコトです。「新規開店のためのチラシ」「新しく起業するためのロゴ」といった簡易ものでも構いませんが、例えば「新しくカフェをオープンしたので、その告知をしお客さんに来店してもらいたい」といった具体的な理由があるとデザイナーに伝わりやすいです。

2.デザインのイメージ
デザインを〇〇のように仕上げて欲しいといったものがあればこちらも用意しておきましょう。文章ベースでも伝えられますが、可能であれば手書きでも構わないのでラフのイメージなどあれば良いと思います。既存のデザインに近しいものがあればそちらを提示しても構いませんが、くれぐれもそれとまったく同じ様に仕上げて欲しいといったような著作権的にもNGな要望は出さない様にしてください。

3.デザインに必要な画像やイラスト
デザインする上で必要な画像やイラストは、デザイナー側で用意することも可能ですが中にはできないものもあります。例えばクライアント自身が写っているものや、会社・お店の様子などといったような発注者側でしか入手できないものです。また、チラシやポスターなど印刷媒体では出力サイズに対応した解像度のものを用意しましょう。(印刷用の解像度は300~350dpiが望ましいです)

4.デザインに必要な文章などのテキストデータ
デザインの中に掲載する必要な情報などは事前にまとめておくと良いです。できれば文書を書き記したもののコピー画像などではなく、wordなどのエディターを使用してテキストデータとしてまとめておくとデザイナー側の手間が省けます。

さらに用意しておくとより良いモノ

ここからは私個人の経験に基づき、上記で挙げたもの以外に用意しておくと良いものをデザイナー目線でご紹介します。

  • ブランディング
  • 具体的なターゲット
  • デザインに関する基礎的な見聞

■ブランディング
ブランディングの詳細についてはまた別途ご説明しますが、規模に関わらず企業や会社を誰かを相手に運営・展開するのであればブランディングはあって然るものだと思っています。もちろん企業に限らず個人事業主の方もそれは同様です。明確なブランディングが存在するのならばデザイナーにもしっかり共有をし、まだないという場合にはデザイン依頼の前に一度ブランディング自体をつくってみることを真剣に考えて良いとさえ感じます。それくらいブランディングがあるのとないのとでは雲泥の差であり、その上でデザインを依頼すれば期待している効果をより得られるはずです。

■具体的なターゲット
上記の「1.デザインで解決したいコト」の説明の中で例に挙げた新規オープンするカフェの告知で集客をしたいというものも、より具体的なターゲットを設定することでさらに良い効果が期待できます。例えば「20代〜30代前半のオーガニック思考の女性で、週に2,3回ホットヨガに通っている、服装はナチュラルものを好む」などといった具合に細かければ細かいほど良いです。こうして細かくターゲットを絞り込むことで、デザイン面でもそれを考慮した提案が可能になります。

■デザインに関する基礎的な見聞
こちらは別に専門的なことを勉強する必要があるということではありません。クライアント自身が好むデザインの趣向などがあると思いますが、その際にどうして自分はこのデザインが好きなのか?という部分を少しだけ考えてみることをオススメします。自身の審美眼を養うことでデザイナーに対しても的確な要望がだせたり、提案されたデザインに対してもまな板の上の鯉のようにただただ受け入れるだけにもなりません。また色々なものを意識して観察したり見るということはデザインに限らず良いことだと感じます。

クライアントとデザイナーは一緒に仕事をする同志

最後に

仕事を依頼してくれるクライアントはお客さまであるのと同時に、同じ仕事に取り組む同志・チームだと個人的には思っています。そのためクライアントには単にデザイナーに依頼して完成デザインを受け取るだけでなく、一緒になって制作しているんだという気持ちは是非持っていただきたいです。最初の取引だけで終わってしまうケースももちろんありますが、良い成果を得られれば継続しての依頼するということもあるかと思います。そういったことも含め、できるだけお互いリスペクトしながら仕事に取り組む姿勢というものはあっても良いかなと感じます。

デザインを依頼したことがないという方はもちろんですが、普段から依頼をよくしているという方でも今一度確認の意味も込めて読んでいただければ幸いです。ここで明記させていただいたものはあくまで基本的なモノ、そして私個人による考えのもとあると良いなというモノです。各デザイン事務所の方針やデザイナー個々の考えによっては異なるものあるかもしれませんが、大抵はこのようなものを事前に用意されていれば安心してデザインを依頼することができるかと思います。

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