クラウドソーシングサービスを利用する際のメリットとデメリット【デザイン編】

はじめに

クラウドソーシングサービスはインターネットを介しオンライン上で仕事を依頼したい発注者側と、仕事を請け負いたい受注者側とを結び付けてくれる素敵なサービスです。

今回はその中でも「デザイン」を依頼する側、受注する側にとってのメリット・デメリットに関しての内容となります。

ランサーズやクラウドワークスをはじめ、フリーランスのデザイナーにとってもとても便利かつ有意義なものも多く、ちょっと時間の空いた主婦の方からプロのデザイナーまで、プロアマ問わず誰もが使用できるものになっています。私もかれこれ7年位前から時折こうしたサービスを利用していますが、その経験を踏まえ発注者・受注者それぞれの目線でそのメリットとデメリットというものをお伝えしたいと思います。

クライアント(発注者側)にとってのメリット・デメリット

発注者側のメリット

・オンライン上で手軽にデザインの依頼ができる
・仕事の幅が広がる
・安心できるサービスが充実している(秘密保持契約など)
・継続して依頼できるデザイナーと出会える機会がある

クライアント側にとってクラウドソーシングサービスでデザインを依頼する際の一番のメリットはなんといっても、デザイナーの知り合いやツテがなくても仕事の依頼ができるという点です。デザインを依頼したいけど誰に頼めば良いのかわからない、そんな時クラウドソーシングを利用すれば手軽にデザインの仕事を発注できるのが最大の魅力でしょう。

またデザインの依頼がはじめてという方は、いきなり見知らぬデザイナーに依頼をするのがちょっと不安といったこともあるかと思います。そんな場合にも万全なサービスが色々充実しているためそういった心配にも対応してもらえます。

発注者はサービスの登録・利用料金は無料です。支払うのはあくまで実際に成約にいたった際、デザイナーに支払うの報酬のみなので金銭面でも予算の都合が付けやすいです。
またどのような相手に依頼・募集をすれば良いのか分からないといった場合にも、サービス運営側によって最適な相手へのマッチングも行ってもらえます。

募集内容によっては多くのアイデア・提案から選ぶといったこともでき、広い視野でプロジェクトをより成果に導くといったことも可能です。

また基本的なサービスに加え各種保証も充実しており、もし仮に契約したデザイナーと突然連絡が取れなくなってしまったなんていう場合にも、手厚いサポートがうけられるので最終的に損益を生じる契約を回避できます。
近年では秘密保持契約のオプションも選択できるようにもなったところが多いので、より幅広く仕事の依頼ができるようにもなりました。

発注者側のデメリット

・満足のいくデザインが得られない場合がある
・サービスに依存した事業展開になってしまう

クライアント側のデメリットで一番大きいのは、満足したデザイン・デザイナーに巡り合わない可能性があるということです。
時間と労力をかけて募集を募っても結局満足のいく提案や人物が見つからず、無駄に時間だけを浪費してしまうもの。この場合は金銭的な部分での負担はありませんが、急を要する案件の場合などはタイムロスというのは致命的になり得ます。

また、クラウドソーシングばかりに頼り切ってしまうと、自社の事業展開などに影響がでてしまうという可能性もあります。

ただ以前であれば契約後のデザイナーとの音信不通や、秘密保持契約などに対してはあまりケアされていませんでいたが、最近ではこうした部分にもしっかりとした保証がされています。
そのため個人的にですが、クライアント側のデメリットという部分では大分減ったのかなと感じます。

デザイナー(受注者側)のメリットとデメリット

受注者側のメリット

・オンライン上で手軽に仕事が請けられる
・実績、経験を積むことができる
・継続した依頼をうけることも可能
・自分のライフスタイルに合わせて仕事ができる
・サービスの各種恩恵がうけられる(プロ認定、資格取得など)

仕事を請ける側の最大のメリットとしては、やはりオンライン上で手軽に仕事を見つけることができるという点です。実績や経験がない初心者でも参加できたり、しっかりと実力のあるデザイナーも好きな時間を利用し仕事を請け負えるのが最大の魅力です。特にデザイン初心者、フリーランスになりたての方にとっては手っ取り早く実績や経験を積むのに最適な場といえます。

実績を積んだりうまく自身をPRすることができれば、継続しての依頼もうけられるようになります。最近では優秀なデザイナーに対して認定制度を設けたり資格取得の助力をしてくれたりと、よりクライアントから受注されやすい環境をつくっているところも増えてきました。

受注者側のデメリット

・安定した収入を得るのは難しい
・手数料がかかる(高い)
・デザイン料が相場より低い場合がある
・ライバルが多い

デザイナー側のデメリットとしては「安定した収入は困難・報酬が低い」といった報酬面でのモノが多いかなと感じます。

プロアマ問わず誰でも応募・参加できるということもありライバルが多く、実力があってもなかなか安定した収入を期待するのは難しいと言えます。また受注者側は仕事が成立した際、報酬からシステム手数料が惹かれてしまいます。手数料はサービスや報酬の金額などによって異なってきますが、報酬が高いほど差しかれる手数料も多くなるので報酬面で言えばかなり減額されて結構な痛手に・・・といっても営業費かけずに仕事を請けられるという部分もあるので、その辺は各個人によって判断は異なるかもしれません。

クライアント・デザイナー共通の注意点

クライアント側にとってもデザイナー側にとっても共通の注意点があります。

それは「コミュニケーション」に関わる部分です。クラウドソーシングに限らずですがオンライン上でのサービスというものは、どうしても相手の顔が見えないといったこともあり対面時での打ち合わせに比べ、信頼性や安心感といったものに欠けてしまいます。そういうこともあり必然的にクライアント側もデザイナー側もそれなりの対応力が求められ、文面上でお互いの意思疎通といったものをうまく図らなければなりません。

契約成立後などには別途お互いビデオチャットなどを利用したりして意思疎通を図るケースもありますが、例えばコンペ形式の案件にデザインを提案する際や、応募形式のプロジェクトへ応募する際などには注意が必要です。 

クライアント側の注意点

・応募内容を的確にデザイナー側に伝える
・デザインに求めるコンセプト、想い、要望などを具体的に明記する
・随時提案内容を確認し、必要があれば追記などしていく

クライアント側はとにかく出来る限り的確かつ具体的に求めるデザインの内容などを伝えるのが大事です。中にはとても短い募集文でどんなデザインを求めているのか不明瞭なクライアントさんがいたりします。そういう場合は別途ヒアリングのメールを送ったりもしますが、中にはそれにも返答がなくデザインする側として大事なものが色々欠けた状態で製作をしなければならず、結果クライアント側も納得できない成果物になるなんていう場合に繋がります。

あとはできるだけこまめに提案された内容をチェックし、気になるものには質問や要望など積極的にアクションをしてみることです。コンペ形式であれば気になるデザインにお気に入りマークをつけることができるので、そういったアクションを起こすことでより相手に求めているデザインが伝わっていきます。

 

デザイナー側の注意点

・募集内容、文章をきちんと読んで理解する
・デザインの明確なコンセプトも伝える
・過剰なくらいの親切さをもった対応をする

デザイナー側で注意するべきはまず募集内容文をきちんと読むことです。内容を把握することはもちろんですが、相手が求めている価格帯や納期など重要な部分を見逃したたまま提案・応募をすると、相手にはしっかり内容を見ていない信頼性に欠ける人物とみなされその時点で採用されなくなってしまいます。(酷い場合にはブロック対象にも)

これはオンライン問わずですが、きちんと相手の求めているものがなんなのかということを理解してデザインに取り組むことが大事です。見た目だけではなくしっかりとしたデザインの意図を相手に伝えることで、信頼性が高まり採用のチャンスが増えます。

 

 

そういうこともあり大抵はサービス運営から利用者側に本人確認を別途申請するお願いなどを行い、より信頼されるような取り組みを積極的に取り入れて。

しかし本人確認などの手続きせずとも誰でも気軽に利用できるサービスの利点もあり、中には本人確認などを行わないクライアント、デザイナーさんも当然います。

まとめ

私自身受注者としての利用がメインためどうしてもそちら側に偏りますが、基本的にオンライン上でのやりとりが多くなるためどうしても発注側にも同じくメリット・デメリットは存在します。

特にお互いの意思疎通がうまくいかないというものも多く、クライアントの意向が伝わり難かったり逆にデザイナー側にうまく意図が伝わらないなどといった、コミュニケーションの部分の問題は生じることもあります。

ただ以前に比べ各サービス自体色々な保証制度を設けたり、利用するユーザー(発注者・受注者)が安心して利用できる取り組みを強化しています。そのため単純なトラブルといったものは大分減ったようにも感じます。なによりこのコロナ禍やアフターコロナのこれからを考えれば、クラウドソーシングのようなサービスはその勢いをさらに増すのではないでしょうか。

ただこれは発注者も受注者どちらにもいえることですが、サービスへのあまり過剰な依存は避けた方が賢明かなというのが個人的な見解です。
あくまで第三者に手によって運営されていることもあり、ある日突然サービス終了ということが100%無いとも言い切れません。1つのサービスに全てを依存してしまうとそこがなくなった時にとても大変なので、ある程度の節度と距離をもって利用するのがベストかなと思います。

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