フリーランスのデザイナーはセルフブランディングが鍵となる

フリーランスがセルフブランディングをやるべき理由

近年ではネットさえつながっていれば場所を問わず仕事ができるスタイルも定着してきて「ノマドワーカー」なんていう言葉もよく耳にする様になってきました。また新型コロナウィルス禍の影響で行ったテレワークをきっかけに、フリーランスに興味ができきた、在宅ワークをせざる得ない状況になったという方もいるかもしれません。

そういった背景もあってより多くのライバルがひしめきあう今のフリーランス業界においても、企業・会社同様に緻密なブランディングを行い、他との差別化を図る必要性がより増したと感じます。

その中でセルフブランディングは、フリーランスが自身をブランド化させるため自己プロモーション行い自身の価値を高め認知度を高めていく施策です。
価格競争からの離脱と安定した集客を目指すには、自身の価値を高め周囲に認めてもらえるようなデザイナーにならなければなりません。「この案件はあのデザイナーに任せれば安心だ」「この案件は是非あのデザイナーに依頼したい」といった具合に、自身をブランド化させることで信頼や認知度の向上、ファン(顧客)の獲得といった目に見えない価値を手に入れることが可能となります。そしてそれを実現させていく施策こそがセルフブランディングであり、フリーランスのデザイナーが差別化を図れる唯一の道だといっても過言ではありません。
セルフブランディングの目的:「自身の価値を高める」「認知度の向上」「ファンの獲得」

パーソナルブランディングとセルフブランディングの違い

セルフブランディングとはなんぞや?というところでネットを調べてみると、似たような言葉でパーソナルブランディングというものがでてくるかと思います。どちらも「個」に対して行うブランディングであることに変わりはありません。企業などに属する個人に対して行うのがパーソナルブランディングであり、フリーランス・個人事業主が行うのがセルフブランディングとなります。

パーソナルブランディングでは自身の価値を高めることで、最終的に属する企業のイメージアップなどを計る意図があります。そのためブランディングの運用の方法にも背景にある会社などに迷惑がかからないよう、ある程度のボーダーラインを設けて行う必要があります。
それに対して会社や組織に属することなく、自身の力で己の価値を高め、世間に認知されることに比重を置くのがセルフブランディングです。当たり前ですがすべて自身で行い責任を負うことになるので、自由な反面間違った運用をしてしまうと諸刃の剣になることもあるので要注意です。昨今ニュースでみかける迷惑系Youtuberなんていうのはまさにいい例だと思います。

セルフブランディングのやり方は自由ですが、正しいやり方で正しい方向に舵をきってうまく運用するということが大事です。

デザイナーとしての自分をブランド化していく

セルフブランディングも通常のブランディング同様、その芽が育ち大きな実をつけ花が咲くにはとても長い月日がかかります。それこそ数年単位でとりかかる施策になるので、まずは現状を把握し進むべき方向性をしっかりと決め、計画性と継続性をもって進めていくことが大切となります。

1.現状の把握:自身のスキル、得意分や経験などを再評価する。

2.ブランドの設定:高めていきたい価値を決めブランド化していく。

3.発信方法の選定;実際にPRしていく手法を決めていく。

1.現状の把握
まずはデザイナーとしてのスキル・経験といったものから自身の強み、そして同時に弱みも浮き彫りにして現状を把握。その際、意外に自分自身のことが分かっているつもりで理解できていない、ということもあるので第三者の声も参考にするのもアリです。自分の現状を知ることで理想のデザイナー象と実際のデザイナーとしての評価とが擦り合わされ、目指すべきブランドイメージにつながっていきます。

2.ブランドの設定
現状の把握が完了することで、改めて自分がどのフィールドで勝負すれば良いのかなどが判明。自身がデザイナーとしてどのような存在で認知されたいのか、相手に伝えたい・提供できる価値を明確に決めていきます。できるだけ具体的かつ1つではなく複数の価値を与えられるようなブランドイメージを設定したいです。また、ここで決めたブランドはこの先コロコロと変更したり迷ったりしない様に徹底的に考え悩んで決める様にした方がいいです。

3.発信方法の選定
自分のブランドを広く知ってもらうためにどういった方法が良いのかを決定。デザイナーならではの観点で、ブログや素材サイトなどオウンドメディアの運用やそれを拡散していくためのSNSツールなど、うまく利用してブランディングを進めていきます。

トライ&エラーで継続することが大事

セルフブランディングの成功には大変な時間と労力と継続していくパワーが必要となります。そのためなかなか結果が出ないことも多々あり、その都度本当にこの進め方であっているのかと迷うこともあると思います。しかし決して最初に決めた自身のブランドイメージだけは変えないようにしましょう。最終的にたどり着きたいイメージがコロコロ変わってしまうと、結局自身にどういう価値があり魅力があるのかというものなどが伝わらなくなってしまいます。だからこそ一番最初のブランドイメージの構築には徹底的に妥協のないところまで煮詰めて決定することが肝心となります。

ブランドイメージの構築からその価値を高めていくということは簡単とはいえません。地道にコツコツ努力すれば報われる、という言葉もきちんと正しい方向に向かっている前提の話なので、まずは正しい方向に進路に向かうことが大切です。

そして持続して自身をブランド化、ファンを獲得でき安定した集客が可能となれば、フリーランスのデザイナーとしてこれほど心強いことはないと思います。もちろん永久的な安定ではありませんが、目先の一過性の集客や安価な内容でデザインを請け負わざる得ない状況からは脱せらるはずです。

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