デザイン初心者でもデザイン力を簡単に上げれる方法

はじめに

そもそも「デザイン力」とは何?と思われる方もいるかもしれません。

クリエイターによって多少捉え方が違うかもしれませんが、個人的にデザイン力とは「考えるチカラ」や「創造するチカラ」だと思っています。

ビジネスに関わるようなデザインのシーンでは、クライアントの意向を汲み取りそこに沿ったものやそれ以上の成果が得られる提案をしなければなりません。
単に見栄えだけを追求するのではなく、クライアントが抱えている問題や課題の見極めとその解決方法の模索、実現したい目的が達成できるようにすることこそがデザインの本質です。
そのため色々なことを汲み取り、提案するために必要な「考えるチカラ」というものが特に重要だと感じます。

そしてそれを実際にカタチに仕上げていくために必要なのが「創造するチカラ」です。
これはPhotoshopやIllustratorなどといったアプリケーションを使いこなすスキルであったり、イラストや図形などを描く描画力なども含まれます。
考え(アイデア)を実際に具体的なカタチとして提案していくチカラのが創造するチカラだと言えます。

今回はそうしたデザイン力を、誰でも手軽に上げられる身近な方法をご紹介したいと思います。

良い作品をよく「観察」する

まずは優れている作品をとにかくたくさん見ることです。

今はPinterstなどのギャラリー系のまとめサイトみたいなものは多くあるので、ネット上でも十分に色々なデザインに触れることができます。ただし「見る」というのはただ見て眺めるだけではなく、見出しにあるとおり「観察」することが大切になります。

例えば、「このデザイン素敵だな〜」と思う作品に対して、何故そう思ったのかなどをメモなどに書き出していきます。
仮にそのデザインの色使いが素敵だなと思った一番の要因であれば、次はなぜ製作者はこの色使いにしたのか?といったことなどを自分なりに考えてみてることです。
目からだけの情報だけでなく、なぜそうした制作に至ったのかなど、色々考えながら見ることで意味のある観察が成立します。

そして頭の中だけで考えるのではなく、実際に疑問点や興味を引くポイントなどをメモやノートに書き記すということも大事です。
今では手軽にスマホのメモアプリでメモをとれますし、ペンを使って実際に文字を描くことで脳が刺激され、より記憶に根強く残るということもあるかと思います。

そのうちに「良いなって思う作品には色々共通していることがあるな」なんていうことを自身で自然と気づければ、それは十分に観察力が上がっている証拠です。
こうしたことを続けていくこととで、自分の中の観察眼だけでなく審美眼も鍛えられ、結果として自分でデザインをする際に蓄積されたこれらのデータが自然に生きてくるはずです。

今はどんなことでも簡単にネットで調べればほとんど答えがわかってしまうので、自分で考えるということに対してサボりがちになっているなと個人的には感じます。
手軽に答えが分かるというのは便利な分、自身で考えるということに怠慢になりがちになってしまう傾向にあります。(私も時折そうなりますが、、、)

まずはスマホ片手に検索するのではなく、できるだけ自分のアタマで色々考えるというクセをつけておくこともオススメですね。

色々なことにアンテナを張り巡らせる

上記で説明したのはあくまでデザイン成果物を観察するというものでしたが、ここでご紹介するのはデザイン問わずありとあらゆる全てのコトにアンテナを張り巡らせるというものです。

といっても特別難しいものではなく、毎日の生活をただ当たり前に過ごすのでなく些細なことにでも興味を持つ、ということです。

色々なものも興味を持ってみてみると、意外な発見などがあったりするものです。そうした物事を見方をすることで視野が広がり、提案するといったチカラが鍛えれることにもつながります。

デッサンをしてみる

次にオススメするのは「デッサン」です。恐らく誰しも学校の美術の授業などで、一度は経験しているのではないでしょうか。

こちらは本格的にスケッチブックや色々な種類の鉛筆などを揃えなくてもいいです。描くのはチラシの裏とかコピー用紙でもなんでもOK、鉛筆1本あれば始められます。(鉛筆がないという場合は描ければもうなんでもいいです)

ここで重要なのは「対象をしっかりと観察する」という行為です。デッサンもイラストと同じで毎日継続して行うことで徐々に良くなっていきますが、ただ描き写すのではなくきちんとそれぞれの特徴や光と影のバランスなどを見て描くことが大切です。

観察するという部分では最初の「良い作品をしっかりと観察する」と共通するものがありますが、デッサンではそれを実際に自分の手で描き写さなければならないため、より対象を客観的にみることになります。
それによりさらに観察眼はもちろん気づく能力などが鍛えられます

またデッサンは時に描いて消して描いて消して、の繰り返しでより対象に近づけるようになっていきます。
デザインの仕事においても何度もリテイク(修正)作業を行う場面に遭遇すると思いますが、そういった際にもデこうしたッサン力を磨いておくことでより柔軟かつ強固な姿勢で臨むことへとつながっていきます。

読書をする

個人的にオススメなのが読書をするということです。

この記事のはじめにデザイン力とは「考えるチカラ」「創造するチカラ」とお伝えしましたが、読書はこの考えるチカラを非常に高めてくれる素晴らしい方法だと思っています。

読む本ですが、デザイン書やビジネス書などでも良いのですが、おすすめなのはストーリー性のある小説などです。

活字を読むだけでなく、その話の背景や情景といったものを想像しながら読書することは、脳を活性化させ想像力も豊かにしてくれます。そういう意味でストーリーのある内容の方がより、そうした部分が鍛えられると思います。

また本を読むことで読解力も磨かれ、クライアントとの対話時に各要望などを把握することができるようにもなります。

言葉や文字を知り教養力も上がったり、とにかく読書には一般的なものからデザインなどのクリエイティブな思考に繋がるものまで、広く刺激をしてくれる作用があると思います。

電子書籍などでも構いませんが、紙をめくる際のワクワクやドキドキ感といったものがより脳を活性化させ豊かな発想力を与えてくれるという気もします。

最後に

今回ご紹介したものはいずれも誰でもできる簡単な方法です。
さらに言えば捉え方であったり視野を広げてみたりと、ちょっとした気持ち次第でできてしまうものです。

いつでも気軽にはじめらるものですし、こんなコトで成果はあるの?と思われるかもしれませんが、きちんと要点を押さえて実践していけば、効果の大小はあれど間違いなくデザイン力というものは鍛えれると思います。
大事なのはいずれも一度にたくさんやるのではなく、少しずつでも良いのでとにかく地道に毎日継続していくということです。

一見デザインとは関係のなさそうなことでも、自身が体験したり経験したことは何かのカタチとして製作の際のヒントになったりもしますし、当たり前なことにでも常に興味の目観察をし、広い視野で新しい発見をするこができると感じます。

そんな日々の積み重ねで少しずつデザイン力も鍛えられ、デザイナーとして根本的に必要な素養が自然と身についてくるはずです。

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