これからのグラフィックデザイナーとしての価値とは

ビジネスの成功にデザインは必要不可欠

ビジネス・事業におけるデザインの役割とは、単に見た目だけを創造するというものではありません。
クライアントが抱えている問題を解決したり、実現したい要望や戦略といったものを成功に導くのがその目的であり本質です。
文字や言葉だけでは伝えきれない思いやコンセプトといったものを、具体的にビジュアルに落とし込んでカタチに仕上げるのが本当の意味でのデザインだと言えます。

そして個人・企業に関わらず事業を展開する際には、このデザインという要素は大なり小なり必ず関わってきます。
ロゴや名刺にはじまり、販促媒体にWebサイトなど。全てを挙げるのは大変ですし事業によって必要なモノは異なりますが、デザインは多くのシーンで活用されその成果を確実に挙げています。
そういう意味ではグラフィックデザインに関わらず、全てのデザインはビジネス・事業の成功に欠かせない要素だと言えます。

海外、特に欧米などではデザインの需要とその価値は高く、優秀なデザイナーはとても高く評価されています。
実際にデザインの有用性は明確な数字として立証・証明されており、名だたる有名企業のほとんどはデザインによる戦略を重要視し、その洗練されたデザインによって自社のブランド価値を高め、結果として莫大な利益と目に見えない価値というものの獲得を成し遂げています。

グラフィックデザイナーとして活動し続けるために

グラフィックデザイナーとしての仕事内容は様々ありますが、基本的には印刷・出版を含む広告関連など、紙を媒体とするメディアなどに対してデザインをするというものが1つメインとしてあります。
ただ現状は、雑誌や書籍の販売はネットの普及や電子書籍の登場なども影響し、以前に比べると伸び悩み印刷や出版業界は全体的に縮小傾向にあります。
もちろん、この先も紙の本や雑誌が完全に消えてしまうということはないと思いますが、それらに関連する仕事だけにフォーカスしたデザイン事業の展開だけでは、安定したデザイン業を営んでいくのは難しいのかなと言わざる得ないのが1つの事実だとは思います。
大手広告代理店や実績と経験のある優秀なグラフィックデザイナー、あるいは強い人脈やパイプなどがなければ広告・出版業界の第一線で走る続けるのは困難です。

そういった現状もあり、今後はより自身の付加価値を明確かつ具体的に提示できるグラフィックデザイナーというものが求められるでしょうし、私たちフリーのデザイナーはそうならなければならないなと常々感じます。

例えばデザインの実務だけでなく、クライアントに対してブランディングやマーケティングなどといった利益に直結する部分などに対し、具体的な数字と明確な提案ができるデザイナーという存在はまだそれほど多くはいないと感じます。
仮にこうしたデザイン以外の強みを持つことができれば、他との差別化にも繋がりますし同時にクライアントからも重宝され、グラフィックデザイナーとしての将来の道筋がより具体的かつ鮮明に描けていくのでは思います。

グラフィックデザイナーとしての強みを他のスキルとクロスオーバーさせていく

グラフィックデザイナーの多くはは文字組やレイアウト、レタリングにタイポグラフィといったデザインの基礎となる部分をしっかりと学んでいる人が多いと感じます。
中にはイラストも描けたりとデジタルだけではなく、アナログなデザインにも強いこともあるため、視覚的に訴求力が高いものを生み出せる能力が高い傾向にある場合があります。
そうした強みに加え、上記で挙げたような付加価値を身につけることで、この先もグラフィックデザイナーとして様々なシーンで活躍することができるはずです。

グラフィックデザインの知識とスキルを有しながら、Webサイトのデザインもすることができればより戦略的にも一貫した訴求力の高いデザインを生み出せます。
また紙媒体などアナログ方面への強みがあるという部分を活かし、今だからこそできる新鮮な提案などをすることができるといったことも可能でしょう。
あるいはまったく別の分野においてもグラフィックデザイナーとしてのスキルが役立てる機械もあるかもしれません。
自身のスキルを1つの場所や特定の環境下だけでなく、広い視野で豊かな提案をできるようにできればデザイナーとしての価値も高まるはずです。

あとこれはすごく個人的な意見はありまですが、グラフィックデザイナーはどちらかというと文系で、Webデザイナーは理系というイメージを持っています。
だからというわけではありませんが、グラフィックデザイナーは人の感情を揺さぶるようなストーリー性を持つデザインや提案も得意な傾向にあるなと感じています。
そのため人を惹きつける必要があるという場合においても、グラフィックデザイナーはその力を発揮しやすいと思います。

尖りまくったグラフィックデザイナーにこそ価値がある

この先もグラフィックデザイナーとして身につけたスキル・経験は決して無駄にはなりませんが、それをどのようにして活かしていくのかはデザイナー次第です。
印刷物にデザインをするのがグラフィックデザイナーとしての王道であれば、そこをまっすぐ全力で駆け抜けていくのかそれとも色々な抜け道や寄り道をするのか。選択肢は常にありそこに気付けるかどうか。いずれにしても中途半端な立ち位置では見向きもされないのが現実の厳しいところなので、何かに突き抜けそしてその部分をうまく見せられるデザイナーになる必要があると思います。

またこれからAI化が進んでいく中で凡庸なデザインは自動的に生成され、誰でも手軽に作成・利用するということも当たり前になってくるでしょう。すでにそうしたサービスはありますし無料でつかえるデザインテンプレートなどもたくさん存在しています。そのため凡庸なデザインや提案しかできないままだと、デザイナーとして生涯活動していくのはかなり困難だと言えます。

他に埋もれることなく自身の強みを活かし、セルフブランデンディングなどを通じて己の価値を高め続けていくことが重要です。グラフィックデザイナーとして他とは違う個性を身につけたり、デザイン以外の部分でクライアントに貢献できる存在になれれば、まだまだこの先グラフィックデザイナーとして価値は高まっていくとではと思っています。

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