1.技術やスキルよりも発想力が大切
考え・生み出すチカラ
デザインをする上で、デザイナーに求められるものは多々ありますが、その中でも特に大切なのは発想力だと個人的には感じています。
「発想力」。つまり新しいモノを考えだすチカラ、アイデアを生み出すチカラといったものです。
もちろんPhotoshopやIllustratorといった専門的なアプリケーションソフトを使いこなすスキルも必要ではありますが、そうしたものは言わばデザインをする上でのツールにすぎません。
どれだけ道具を扱う技術に長けていても、それらを用いて作られたデザインに魅力がなかったり、結果を出すためのアイデアがなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
また発想力が優れているということは、クライアントにも新しい提案や別の切り口への展開なども可能になり、自身のデザインワークの活躍の幅が広がるはずです。
「発想力>スキル」の意識でデザインワークを
2.グラフィックデザイナーに発想力が求められる理由
要求以上の提案を
クライアントに言われた通りのものを忠実に制作するだけで良いなら、デザイナーとしてではなくDTPオペレーターとして生きていく方が賢明だし楽だと感じます。
もちろん定期出版されている雑誌や広告など、一定のフォーマットやテンプレ化された部分も存在はしますが、それでもそこに新しい提案を交えてデザインするのがグラフィックデザイナーの役目です。
そのためには発想力を使って、適宜デザインを考え・生み出していく必要があります。
求められているモノ以上をカタチにして提供できるようになるということは、今後もグラフィックデザイナーとして働き続けるために重要なモノだと思います。
発想力が足りないと提案力も欠ける
発想力に乏しい場合、実際のデザインの仕上がり面だけではなく、クライアントとの意思疎通のコミュニケーションの部分にまで影響してきます。
3.発想力を磨く術
発想力は別に天性のものでもないですし、意識して頑張れば誰でも鍛えられるものです。
そのためにはまず普段の日常生活から様々なことに対して、当たり前のように接するのではなく、ほんの少しでも良いので新しい視点や違った角度で物事を見たり感じたりしてみることが有効だと感じます。
読書で知見と発想力を鍛える
ビジネス書からSF小説などに至るまで、発想力を鍛えるという部分において読書はとても理にかなった方法です。
挿絵やイラストなど時折挿入はされていますが、基本的には文字を読んで頭のなかでその内容を理解するため色々と想像をします。
頭の中の運動という意味でも読書はまさに最適であり、上手に行えば自身の知見やスキルを伸ばしつつ発想力も鍛えられます。
ロジカルシンキングを取り入れる
ロジカルシンキングとは「論理的な思考や方法論」のことで、ざっくり言ってしまえば、どんな事にも合理的に説明できる道筋を考え出すコト、みたいな感じです。
様々なコトに対してロジック観点でみてみる、視野を広くしてみるとこれまで思いつかなかったようなコトも浮かぶかもしれません。
普段と違った視点で過ごす
普段当たり前に感じたり行動していることなど、あえてその逆の感情や行動してみることで新たな発見みつかるということも。
この他にも発想力を鍛える方法は多々ありますが、自分の中にある固定概念を振り払って、新しい挑戦などを心がけるといったことも有効かと思います。
4.発想力をカタチに
発想力の大切さはお伝えしてきた通りですが、冒頭にも記したようにPhotoshopやIllustratorといったソフトを扱うスキルももちろん重要です。
また頭の中で考え出したアイデアなどを、文字やビジュアル面にアウトプットしたり、相手に伝える手段やチカラといったものも備える必要性もあります。
くれぐれも頭の中だけで完結するのではなく、具体的に文章やスケッチなどの手段でアイデアなどをストックさせる習慣がつけておくと良いのかなと。
そうやって自身のデザイナーとしてのひきだしを増やしていくということは、特にフリーで活動するグラフィックデザイナーにとっては貴重な財産になると思います。
頭の中だけでなく、しっかりとアウトプットして自身のひきだしを増やそう。
コメント