免税事業者であることのメリット・デメリット
2023年10月より開始されたインボイス制度。
施行されてから早半年以上が経過しましたが、2024年6月の現時点において、私個人はまだ未加入で免税事業者のままです。理由として、一番は登録までの手間と課税事業者に移行することで発生する、様々な負担増の影響が強く背景にあります。
では今の状況で免税事業者であることのメリット・デメリットとは何か、という部分を一人のフリーランスデザイナーとして今回はお伝えしていきたいと思います。
その前に、私の現在の事業状況について。
現在はインボイス開始前と開始後とで、これまでお付き合いのあった複数社のクライアントの皆様には今の所ほぼ変わらず引き続きのご依頼をいただいていおり、依頼頻度も大きく変わっていません。
※消費税率の個別交渉の結果、8%への変更をお願いされた取引先と10%のままで構わない取引先とに分かれることはあります。
【免税事業者のメリット】
・消費税の申告と納税が免除される
・税務処理が比較的簡易に行える
・自身のプロフィールを公開しなくても良い
【免税事業者のデメリット】
・新規営業などの開拓が滞る
・消費税の申告と納税が必要
・簡易課税などへの移行が必要
今現在の免税事業者であることの、簡単に思いつくメリット・デメリットはこんなところでしょうか。
個人的にインボイス導入に対しての一番ネックは繰り返しになりますが、税務処理の手間増加とその面倒さにあります。もちろん税金を納税することで総合的に売上が減少するというのもありますが、それよりも自分としてはとにかくインボイスの登録を含めて面倒極まりないなという印象が強いです。
新規開拓時のインボイス加入の有無について
インボイス未加入であっても、私自身は現状そこまで大きな問題はないように感じますが、それはあくまでも現時点でのはなしです。すでにインボイス未加入であるが故にこれまでの取引が失われた、新しい営業がうまくいかないという問題に直面している事業者さんもおられるかと思います。
かくいう私自身もその辺はしっかりと実感しており、実際に遅かれ早かれインボイスには加入する必要があるというのは承知しています。結局は長いものに巻かれるしかないという世知辛さを感じつつも、世間や社会全体が自然とそういう流れになってしまえば、その流れに抗う術はほとんどないというのは今に始まったことではありませんね。
特にこれから新規で営業を行なっていくという場合、インボイスに未加入であること自体が大きなハンデになることは明白です。関係性をまだ築けていない事業者からすれば、インボイスに加入していない時点で話すら聞いてもらえる機会がない場合もあるでしょう。
今ある取引先との関係がこれまでも続いていくかわからないですし、そんな確約を得られることはまずありません。そういう意味でも新規開拓は必須、そんな場合に「私はインボイスに加入しています!」なんていう一文が1つの宣伝文句になり得るのが現状なのかもしれません。
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