はじめに
タイトルの通りグラフィックデザイナーになるために資格や試験といったものは必要ありません。プロのライセンスといったものないので、デザイン会社に就職したり自身で開業届をだすなりした時点で一応肩書きとしてはグラフィックデザイナーとなるわけです。
グラフィックデザインに関する資格はいくつかありますが、その取得の優先度は他の職業に比べるとかなり低いと個人的には思います。理由としては「資格を所持している=良いデザインができるわけではない」といえるからです。
デザイナーとしてある程度のスキル・技能を有しているという指標にはなりますが、だからといって必ず優秀なデザイナーということを証明することはできないのと、そもそも資格が必要ないという時点で無理をして取得する必要性はあまりないかなと思います。
就職後や開業後に資格をとるメリットはあるのか?
新卒での就活時に資格があると有利?
新卒時では自身をPRする材料として、資格を有していることは多少意味はあるのかなと思います。ただ学校などで積極的に資格取得などを促してくれるならいいのですが、自分でわざわざ時間と労力をかけてまで取得するのかと言われればそれは少し違うかなと思ったりもします。
個人的にはそれより自身の作品・ポートフォリオをつくる方に精を出した方が遥かに有意義なのではと感じますね。
就職後や開業後に資格をとるメリットはあるのか?
転職時や独立してデザイン事務所開業時などする際にも、関連する資格の有無で優位性が左右されることは少ないでしょう。転職の採用担当者は資格ではなくその人の経歴や実績・作品をまとめたポートフォリオに注目する場合がほとんどです。独立して新規クライアントを獲得するなんていう場合にも、資格や肩書きではなく自身の実力で切り拓いていく必要あるので、資格のあるなしは気持ち程度のものなのかなと思います。
グラフィックデザイナーに関係する資格
グラフィックデザインに関する資格としては、主に下記の4つが声高に取り上げられて紹介されていると思います。
Adobe認定エキスパート
デザインの現場では必要不可欠なAdobe系ソフト、IllustratorやPhotoshopなどのスキル・知識といったものを有しているかの証明になるものです。これを持っていれば少なくてもデザインする上で最低限の作業はできるという証にはなると思います。Adobeライクな方ならとっても良いかもしれません。
Illustrator クリエイター・Photoshopクリエイター認定試験
IllustratorとPhotoshopの技能レベルを計る試験です。スタンダードとエキスパートの2つの認定クラスがあり、エキスパートクラスになれば他人に色々教えたりできるレベルに達する感じですかね。今ならオンラインベースの受講講座でPhotoshopのスキル教えます的な感じで活用もできそうです。自分の力量を知りたい人なんかも腕自慢的な意味合い受験する人もいるとか。
DTPエキスパート認定試験
DTPに関する様々な知識をもった「印刷メディア設計のスーパーバイザー」を認定するための試験です。DTPは特に紙へのデザインを専門とするグラフィックデザインにとっては基礎的なものなので、大抵の方はある程度勉強してきていると思います。この先紙のエキスパートを目指すとかでなければ無理に取得する必要ない気がしますね。ちなみに取得後は2年に一度は更新する際、再度試験をうける必要があるとのこと。
色彩認定
3級から1級までがあり1級ともなるとかなり試験の難易度は高いみたいです。グラフィックに関わらずデザイン全般でも関係する資格ではありますが、試験内容はかなり専門的な知識を必要とするので結構気合を入れて勉強をしないと合格するのは大変そうです。
最後に
グラフィックデザイナーという職業に関して言えば、無理して各関連資格を取得する必要はないと思います。所有していることで得られる恩恵はそこまで高くはないので、時間やお金に余裕があればとっても良いかなレベルかなと。
上記に挙げたデザイン系の資格ではなく、別の資格などを持っている方が意外に役に立つ場面はありそうです。
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